桃源郷に聳えるウルタル山


ジープでフンザ(パキスタン)に入り、しばらく山道を上ると、ロッジに着いた。
正面にはウルタル山(7114m)が、のしかかるような威圧感を与えている。その圧巻する風景に、思わず感嘆の声を上けた。たっぷりと雪化粧をした、立ちはだかる峰々。辺りの小高い屏風岩のような山々。氷河から、滝となって流れ落ちた豊かな水は、フンザの地を潤して、肥沃な里にしている。アンズやリンゴ、ナシなどが、たわわに実る里である。
小高い丘の上に見えるのが、14世紀に建てられた城「バルチット・フォート」だ。
パキスタンの北にある、中国国境に近いこの地は桃源郷と呼ばれており、古来より、不老長寿の里として知られている。僅か3日闇だが、わたしもフンザ人の一員になった。
毎日、ウルタル山を目の前にして過ごせるのかと思うと、胸か躍ってきた。




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