グレース公妃の眠る大聖堂



大公宮殿からほど近い、モナコヴィル地区に「モナコ大聖堂」がある。ここには、歴代のモナコの大公や、グレース公妃が眠っている。
建物は1875年に建造された、ロマネスク・ビザンチン様式である。
モナコの国教はカトリックで、大公一家の行事はこの聖堂で行われている。レーニエ3世とグレース・ケリーの結婚式も、この聖堂で行われた。
見上げる聖堂の丸天井は、モザイクで装飾されていた。薄明かりのなかに、マリア像が浮かび上がっている。その奥に、モナコ歴代の君主の墓石があった。



グレース公妃の白色の墓石には、「GRATIA PATRICIA」と、ラテン語で刻まれている。墓石の上には、蘭やバラなどの花々で飾られていた。墓石には、常に花に満たされているそうだ。
グレース公妃の葬儀は、このモナコ大聖堂で行われた。各国の王族・要人を始め、フランク・シナトラなどのハリウッド俳優も参列したという。

   


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